賑わいの景色を取り戻す空きスナック街の再生
空き店舗だけになった路地を丸ごと人々の集まる場へと再生します。
富士山の北麓に位置する高原都市、山梨県富士吉田市は富士山の恵みである水資源を生かし様々な産業が営まれています。その中の代表的な産業に織物産業があります。
戦後高度経済成長期に富士吉田の織物産業は隆盛を極め、ガチャンと1度機を動かすごとに一万円入ってくると言われるほど儲かったと言われています。今でも当時の好景気の様子を振り返り、ガチャマンの時代と過去を懐かしむ人が多く見受けられます。
そんな当時の富士吉田市には、織物産業で利益を得た人々をターゲットに、多くの飲食店が軒を連ねました。最盛期には、雑誌で「日本三大歓楽街の一つ」として紹介されるほどの賑わいだったそうです。
しかしながら、海外から安い製品が入ってくるようになるとともに、織物産業も衰退を辿ります。当時賑わった歓楽街も、織物産業とともに衰退を辿り、今では多くが昭和の面影を残したまま空き店舗として取り残されました。
現在富士吉田市では、地域のまちづくり団体を中心に、そうした空き店舗群を活用し、現在増加している富士山を目的とした観光客を迎え入れる誘客施設へと再生する取り組みが行われています。
今回リバースプロジェクトは、そうしたかつての歓楽街にある全て空き店舗となってしまっていた路地「新世界通り」を新たに飲食店街へと再生するプロジェクトの建築設計の監修を行いました。
■information
新世界乾杯通り HP http://kanpai223.jp/
Facebookページ https://www.facebook.com/shinsekaikanpai/
地域の人と協働で行った大掃除の様子。
改修の前に行った復活祭1
改修の前に行った復活祭2
一期工事完成の様子。この時点で3ブースオープンした。現在も新たな店舗オープンに向け、周辺店舗の改修が進んでいる。